2022/08/31
雄の2歳半、キングハムスターのきなこは足がふらふらし、食欲がないとのことで、こちらに来院されました。
精査の結果、とても珍しい病気で、本来雌で出るはずのエストロジェンという性ホルモンのせいで睾丸が大きくなり、たくさん水を飲み、おしっこをたくさんする、という症状が出ました。
ところがある日を境に足がふらつきだし、食欲はどんどん無くなっていき、水も飲まなくなっていった、とのことでした。
それが昨日。
そこで私は睾丸が大きくなるという症状と多飲多尿と言われる症状はエストロジェンの影響で起こったものと推測しました。
足がふらふらし始めたのは、なんらか脳の前庭分野に関連すると考え、飼い主さんに
足がふらふらするのは脳のせいなので治らないけど、食欲と元気は注射で治せます、と宣言し、点滴と2種類のお薬を注射しました。
するとどうでしょう。。。
なんと!今日足のふらふらは残るものの、食欲全快!元気いっぱい!
いまは治らない足のふらふらと、勇ましく闘っています!